投稿日:2019年08月10日
みなさん、ごきげんよう♫
「百景図よもやまばなし」を唐突に再開します。2周目は、第1図から順を追うのではなく、その時々や催し物に合わせて執筆したいと考えています。
再開1回目は第12図の「藩侯館前」です。
先だって、津和野城のVRがサービス提供開始となりました!
サービスを利用するには、「まちかどをミュージアムに!ストリートミュージアム」というアプリをダウンロードして、現地のVRポイントにお越しください。スマホやタブレット越しに、江戸時代の津和野城は立ち現れます…。
下の方にiOS版とAndroid版のダウンロードURLを貼っておきますね。
津和野城は明治7年(1874)にとり壊されてしまい、現在は石垣や空堀、竪堀などの遺構が残るのみ…。ですが、城は城郭建築だけが城ではありません! と声を大にして主張したい。
石垣などの遺構がほぼ残っているお城はとても珍しいんです。とても希少です。
現在は近世山城の高石垣(本丸と出丸)をいわゆる「津和野城」としていますが、明治維新までの「城」はもっと広範囲です。お城山(霊亀山)全域には空堀、竪堀、曲輪などの防御設備が施され、本丸を中心に北は永明寺、南は鷲原八幡宮くらいまで。
さらに麓に御殿がありましたが、外堀、内堀(津和野川)で守られていて(いわゆる丸の内)、ここも津和野城だったわけです。
そうです。津和野城は私たちが想像する以上に、エリアは大きかった…。
中世山城としても近世山城としても、規模は日本一! と称されるゆえんです。
VRで再現したのは、もっとも城らしい姿を示す本丸部分と、麓の藩侯館(御殿)です。本丸は天守閣があった江戸時代の初めの様子を、藩侯館は嘉永の大火(1853年)後、再建された幕末を描いています。
お城に向かって最初のVRポイントともいえます。この場所からは幕末の御殿と、江戸時代初めの三本松城が同時に見えます。これは江戸時代初期の津和野の人も、幕末の人も見たことがない景色ですね。VRならではの景色です。(続く)
VRを利用するには、スマホ・タブレットへアプリをダウンロードしてください。
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