投稿日:2016年11月15日
昔の絵に虹を見るのは珍しいと聞く。
そういえば広重や北斎に虹を見た覚えが無いような気がする。
どうだろう?
あんなにきれいな物だからいたるところに見てもいい気がするのだが。あまり記憶がない。
どうも昔の人は、さほど虹を美しいものと思っていなかったのかもしれない。
漢字も虫偏で蛇の意味である。空に横たわる蛇というイメージだろうか。
蛇や龍は、雨や水と関係があるのでそうなってもおかしくはない。
我々は水滴がプリズムの代わりになって、太陽光を七色に分けて虹を作る。
などとすぐに科学的なことで解説しようとするが、当時は訳が分からず
不吉なもの不可解なものとして恐れおののいていたに違いない。
明治の御代になってやっと美しいものとしての認識が芽生え、
この絵が誕生したということではないだろうか。
因みに日本語の「にじ」という語はどういう成り立ちなんだろうか。
若しかしたら「丹」の「路」。丹は朱色のこと。その道で「にじ」。
どなたか詳しい人がいたら教えて欲しい。