投稿日:2016年11月09日
77図78図は同じ所にある滝である。
津和野からいえば日原駅の約1キロ手前。国道9号線を右折し
JR山口線を越えて山に入ること約2キロ。300メートル手前まで車で行ける場所にある。
最初に目に入ってくる滝は、高く大きな岸壁から落ちてくる滝で大変な迫力である。
但し水量は少ない。
仰いでみるような滝で、格斎さんはこれを雄瀧(おんたき)と紹介している。
次に70メートル先に、二段になって落ちてくる滝に出会う。これは目の高さで見える滝だ。
それほど大きくないが、水量は豊富である。格斎さんはこれを雌瀧(めんたき)と紹介している。
滝のスケールからいえばまさにその通りで、誰が見てもそうだろうなーと思う。
ところが地元の滝本(たきもと)の人たちがこの絵を見ると、
「この絵は雄(おん)と雌(めん)が反対じゃー」となる。
どうも滝の岩場の大きさでなく、水量の多さで雄雌の違いを見ているらしい。
初めの滝は、スケールこそ雄大だが水がちょろちょろなのだ。(大雨になれば凄いが。)
その見方からすれば頷ける。地元の人はずーっとそう言い伝えているそうだ。
ということになれば、若しかしたら格斎さんが雌雄を勘違いをしていた可能性がある。
この絵外国の人も勘違いする。78図の雌(めん)瀧の英語表示がMen Falls なのである。
「メンフォールズ。 オオ、 オトコノタキネ」となるのである。
が、待てよ。そう解釈すると外国の人は地元の人と同じということか。
「その解釈間違ってませんよ」と言いたくなる。