投稿日:2016年10月19日
前図の外堀は殿様の館を守るということで
中は城内、丸の内ということになる。だから一般の者
は絶対に入ることはできなかった。
こうした図のような高い塀と門で仕切っていたのだ。
門の中を見ると番小屋が見え、二人の侍が向かい合って座っている。
この二人が誰何するわけだ。
「是より内へ他処者入るべからず」という立札の前で一人の侍がどうしたものか迷っている。
ぶっさき羽織に編み笠を持っているところを見ると、長の旅の途中のようだ。
風雲急を告げる幕末で、多くの者が情報を持って入れ代わり立ち代わりしていたのかもしれない。
横の親子は全く平和そのもので、母親は乳飲み子を抱き、手をつないだ幼い娘は風車を持って歩いている。
この場所は、大橋を渡った丁度津和野郷土館の前あたり。花屋さんのある所だ。
お店の土台には大きな石が使われている。若しかしたらここの門の左側の石垣の一部かもしれない。
ここへ来られたら是非注目して見ていただきたい。