投稿日:2016年08月21日
この時雨松は鷲原七不思議の一つと
格斎さんは解説している。
すなわちこの松の木の下、雨の日は
乾いており、逆に晴れている日は
湿っているというのだ。
一体どういうことなんだろう?
絵には武士が三人、坊さんが一人、その不思議さを語り合っている。
この坊さん若しかしたら格斎さん?
「何のことはない。この松の木が大きすぎるじゃろう。だから雨が降っても
下は濡れんのじゃ。だがのう。いったん濡れたら今度は日が当たらんけえ
なかなか乾かんのじゃ。そうゆうこといや」
と言ってる声が聞こえる。
もしこれが1854年の頃だとすると、吉田松陰先生が密航を企て、捕えられて牢に
入っている頃かもしれない。
その頃津和野では「こここは濡れとる、乾いとる」などと、
下級武士たちはまだのんきな話に花を咲かせていたのである。