百景図よもやまばなし

第25図 巨大たけのこ出現

投稿日:2016年07月21日

牧氏の竹やぶから胴回り三尺のタケノコが採れたとある。

牧さん二人にゃ女房がない、と唄われたあの牧さんの家だ。

常に話題に事欠かない牧さんではある。

胴回り90㎝なら直径は約30㎝。

こんなのを見ると、かぐや姫が竹の中にいたという話も

あながちウソではない気がする。

巻いた縄と後ろの風呂鍬が人間のにおいを感じさせる。

やっとこさ掘り終えてこの大きさにほれぼれしているに違いない。

ちなみにこの頃の風呂鍬、鉄が貴重なため先の方だけ鉄をはめている。

このタケノコ玆監公もさぞびっくりしたことだろう。その思い出がこの絵を生んだ。

格斎さんの原画は大迫力とリアリティに満ち、見た人は必ず足をとめる。

なお、孟宗竹は1728年琉球より薩摩に入って広まった説が有力だが、

平安時代には京都に移入されていた説もあり

島根に入ったのはいつ頃か定かではない。

  

  

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