投稿日:2016年07月21日
牧氏の竹やぶから胴回り三尺のタケノコが採れたとある。
牧さん二人にゃ女房がない、と唄われたあの牧さんの家だ。
常に話題に事欠かない牧さんではある。
胴回り90㎝なら直径は約30㎝。
こんなのを見ると、かぐや姫が竹の中にいたという話も
あながちウソではない気がする。
巻いた縄と後ろの風呂鍬が人間のにおいを感じさせる。
やっとこさ掘り終えてこの大きさにほれぼれしているに違いない。
ちなみにこの頃の風呂鍬、鉄が貴重なため先の方だけ鉄をはめている。
このタケノコ玆監公もさぞびっくりしたことだろう。その思い出がこの絵を生んだ。
格斎さんの原画は大迫力とリアリティに満ち、見た人は必ず足をとめる。
なお、孟宗竹は1728年琉球より薩摩に入って広まった説が有力だが、
平安時代には京都に移入されていた説もあり
島根に入ったのはいつ頃か定かではない。