百景図よもやまばなし

第20図 縁起物の行列

投稿日:2016年07月09日

町内会の出し物が続く。

魔を滅する破魔矢がある。

それに続くサイコロ。

どう転んでも目(芽)が出るという縁起物。

だがこのサイコロよく見ると3と4の目が同時に見えている。

正式なサイコロは3の裏に4があるはずだが。

なにかあるのだろうか?

次は雪丸。

これもよくわからない。すべてが円満に行くという縁起物なのか?

最後は張りぼての被り物。

日本人は被り物が昔から好きだったようである。

下駄ばきの人が被っている大きな頭は撥鬢(ばちびん)やっこ。

鬢の形を三味線の撥の形にするのが流行ったからである。

格斎さんの解説によると、

後ろの女性は三平二満の被り物。

額と鼻と顎の三つが平らで頬が二つ高く豊かに満ちている、いわゆる「おかめさん」である。

竹馬に乗っているのはその婿さん。下駄に草履ばきである。

詳しいことはわからないがこの三人が周りの笑いを取っていた。

「笑う門には福が来る」ということであろう。

が、現代ではとても考えられないことである。

  

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