百景図よもやまばなし

第10図 殿様の散歩

投稿日:2023年06月15日

殿様の御召し物は7図と同じだ。弓の稽古の後なのだろうか。

格斎さんは、ここの梅の美しさを解説の中で最高級に褒めている。

だが凄いのは格斎さんが描いたこの原画である。

梅の白さが際立って美しいのである。

どなたかが言っていた。

「この白い色は胡粉で作っています。

貝殻を砕いて粉にしたものなのですよ」と。

そうか、だから自ら光を放ったように輝いているのか。

この梅と39図の桜は、百景図の中でも独特な輝きを放っている。

胡粉のなせるわざに違いない。

  

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