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【津和野の一年 6月】輪くぐり茅の輪をくぐり、夏を迎える彌榮神社の神事

投稿日:2026年06月29日

梅雨の晴れ間に山あいの緑が深まるころ、津和野では夏の訪れを告げる神事が始まります。毎年6月30日に彌榮神社で執り行われる「夏越の大祓(なごしのおおはらい)」——地元では親しみを込めて「輪くぐり」と呼ばれるこの行事は、半年間に積もった罪やけがれを祓い、残り半年を健康に過ごすための、古来より続く祈りの場です。

◆ 茅の輪くぐりとは

神社の境内にひときわ目を引く、大きな輪が現れます。これが「茅の輪(ちのわ)」。夏草の茅(かや)を束ねて作られたこの輪をくぐることで、疫病・災厄から身を守り、無病息災を祈願します。

輪くぐりの由来

旅の途中で宿を求めた素盞鳴尊(すさのおのみこと)を、貧しいながらも心を尽くしてもてなしたのが、蘇民将来(そみんしょうらい)という人物でした。

数年後、再び蘇民将来のもとを訪れた素盞鳴尊は、その厚い心に感謝し、こう伝えました。
「もし悪い病が流行ることがあれば、茅で輪を作り、腰につけておきなさい。そうすれば、病を免れるでしょう」

その後、「蘇民将来」と書いた紙を門に貼れば災いを免れるという信仰が生まれ、腰につけるほどの小さな輪は、時代を経て人がくぐるほどの大きさへと変わっていきました。こうして「茅の輪くぐり」は、全国各地の神社で受け継がれる夏の神事となったのです。

◆ 彌榮神社と「輪くぐり」

彌榮神社の御祭神は、まさにこの神話の主人公・佐之男命(素盞鳴尊)。そのご縁もあって、「輪くぐり」は彌榮神社にとって特別な意味を持つ神事です。

また、津和野では「輪くぐり」が浴衣始めのお祭りでもあります。夏の夜、浴衣に身を包んだ人々が茅の輪をくぐる光景は、小京都と称されるこの町の風情をいっそう引き立てます。

◆ 開催概要

夏越の大祓(神事)6月30日(月)19時〜
彌榮神社 御本殿前
茅の輪くぐり期間6月29日(日)午後〜7月1日(火)
期間中はいつでもくぐることができます
屋台出店6月30日(月)17時〜21時
(商工会青年部の皆様による出店)

暦の折り返しに、清らかな心で夏を迎えに来てください。

【彌榮神社】島根県鹿足郡津和野町後田66

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