投稿日:2019年11月27日
先日11月23日(土)に
まち歩きモニターツアーを開催しました!
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
写真とともに振り返り、レポートしたいと思います。
*
スタートはさぎまいモニュメント広場。
今回はひとつのお題をもとに
謎を解き明かしながらまちを歩きます。
▼お題がこちら▼
いったいなぜ
こんな山奥に人々が住み始め
城が築かれ、
城下町として発展したのでしょう?
この謎を解くために
まずは知っておきたいのが
▼こちら▼
そもそも「津和野ってどんなまち?」を
文化の案内人・清水さんが紹介しました。
まちのメインストリート
殿町通りはどんな通り?
むかしはどんな通り?
昔の痕跡を探してみよう!
メインストリートの
一本裏道へ来ただけなのに
景色が一変、山や川、自然が広がります。
津和野城を探してみよう!
逆光でまぶしかったですね!
ここまで見たものを古地図でおさらい。
お城がここ、川がここ、橋はここ、
ということは
現在地はどこでしょう?
皆さんに探して頂きました。
皆さん、すぐに見つけられましたね!
さて
もうひとつの「津和野らしい」場所へ。
津和野を象徴する神社
「弥栄神社(やさかじんじゃ)」
京都の八坂神社を勧請したもので
「小京都」と呼ばれる城下町・津和野を
象徴する神社ですね。
*
津和野らしさを見つけたところで
次のテーマにうつります。
▼いよいよ本題のこちら▼
「どうしてここに城と城下町が?」
それを解き明かすために
城と城下町がよく見える場所に行きます!
千本鳥居をくぐって
目指すは太皷谷稲成神社。
ふたつあるお宮、
本殿と元宮はどう違う?
今回は元宮のほうを参拝しました。
さて、参拝のあとは
景色を眺めてみましょう。
遠くまで続く山々と底にある城下町。
絵に描いたような盆地地形です。
実はここからの景色に
「城と城下町ができた秘密」が隠されている?
その秘密を
大地の案内人・
萩市ジオパーク専門員の
白井さんに教えて頂きました。
津和野で起きた
2つの大地のはたらき(事件)
事件その1 「大地が割れた?」
地形図や模型で体感します。
大地が割れて
すき間(人の住める空間)が生まれた?!
事件その2
「火山の群れが次々と隆起した?!」
青野山を中心とする
十数個の火山の群れが隆起?!
こうして津和野の盆地地形が生まれました。
(一番左の高い山が青野山)
青野山火山群のマグマの特性を
マヨネーズとソーズをつかって
体感してみよう!
思ったより勢いよく
飛び出したマヨネーズに
会場は笑顔に包まれましたね。
*
実験で体感したあとは▼こちら▼
「まちの人々が得た大地の恵みを探そう!」
地形的利点以外にも
大地のはたらきは城下町の人々に
さまざまな恵みを与えてくれています。
弥栄神社の石材に
火山の恵みが活きている?
ルーペを片手に探してみよう!
前半と同じ場所なのに
皆さんの視点が全く変わりましたね!
殿町通りにも火山の石が活きている?
この頃にはもう
つい石ばかり目がいってしまいます。
*
火山が城下町の人々に
与えた恵みは石材だけではありません。
つぎはこちら!
訪れたのは古橋酒造さん。
ちょうど今年のお酒の
仕込みがはじまっていましたので
酒蔵の中を見学させてもらいました。
明治からつづくこの酒蔵にも
「火山の恵み」が活きている?
じつは
火山(青野山)で濾過された
地下から湧く水が
津和野のお酒づくりの秘訣なのです。
(青野山の湧水のようす:笹山地区)
お話のあとは
お酒と青野山の湧水を
試飲させて頂きました。
美味しいお酒とお水に癒されましたね。
まだまだあります、火山の恵み。
続いてはこちら。
まちの辻など、
いたるところから見える火山(青野山)。
町家の敷地からは
庭の借景として楽しめるところもあります。
ゴール地点は日本遺産センター。
最後にもうひとつ
火山の恵みをクイズ。
150年前の津和野藩の風俗を描いた
『津和野百景図』
その100枚から
12枚をピクアップした紙をお渡しします。
12枚の画の共通点はなんでしょう?
皆さんに見つけて頂きました。
答えは・・・
すべてに青野山が描かれている!
百景図の中で最も多く描かれたモチーフが
この青野山。
昔も今も、
まちのどこからでも見える青野山は
ふるさとの象徴であり、
人々の心の拠りどころだったのですね。
たくさんの恵みをくれた火山、青野山。
そんな青野山が
今秋、『国指定・天然記念物及び名勝』に
指定されました!
最後は参加者さんと
青野山ポーズで記念写真!
▼写真をもっと見る▼
今回参加された方も
参加できなかった方も
ぜひまた
火山の魅力、青野山の恵み
体感しにいらしてください!
その際はぜひ
日本遺産センターに
お立ち寄りくださいね♪
コンシェルジュが無料で解説、
ご紹介させて頂きます!