センター日記

町並みとともに生きる:津和野庁舎、歴史をつなぐ改修工事が進行中

投稿日:2025年05月16日

津和野の城下町エリアは、「伝統的建造物群保存地区」として国の制度により保護されており、日本遺産センターが位置するこの地域でも、歴史ある町並みを守る取り組みが続けられています。町の人々が建物や門、塀といった構造物の修理・維持を進め、年間1〜3件ほどの修繕が行われる中、2024年より大規模な改修が始まりました。

対象となるのは「津和野庁舎(旧鹿足郡役所)」。大正8年に建てられたこの建物は、現在も町役場の庁舎の一つとして使われており、柱のない広々とした内部空間が印象的です。

今回の改修では、老朽化した部材の交換や壁の補強に加えて、屋根瓦を一度すべて降ろし、現代の工法で再び葺き直す工程も行われます。使える瓦はできるだけ再利用し、建物本来の趣を損なわないよう丁寧な作業が進められています。

町並みと暮らしを未来につなげるこの取り組み。庁舎の改修工事は2026年の完成を予定しています。変わらぬ景観と、息づく歴史にぜひご注目ください。

改修前の庁舎
昭和時代の庁舎(写真提供:あれとい屋)

津和野町日本遺産センターでは、津和野百景図のご紹介だけでなく、津和野観光や文化・歴史のことを常駐のコンシェルジュスタッフがわかりやすくご紹介させていただきます。

 ぜひ津和野へお越しの際には、日本遺産センターへ足をお運びください!スタッフ一同、お待ちしております!

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