センター日記

【秘境を撮る】『津和野百景図』の世界へ。鷲原編

投稿日:2016年11月02日

  

みなさん、こんにちは!「思わずシャッターを切りたくなる」そんな津和野の知られざる場所を津和野百景図を手掛かりに探す、秘境シリーズ。

今回は7枚の絵をもとに、「鷲原(わしばら)八幡宮」という場所を訪れます。
この鷲原という地域は、「津和野百景図」の中で、一番多く描かれている場所であり、絵の風景が最も残る場所でもあります。
では、さっそく「津和野百景図」と比べて、歩いてみましょう。

まず入り口で、大きな「夜燈」が出迎えてくれます。

  

  

【津和野百景図 第三十四図 鷲原大夜燈】

150年前と変わらぬ姿で立っている夜燈。「おお!百景図の風景だ!」と驚かされます。

敷地に入ると、今度は「流鏑馬(やぶさめ)」に使う細長い「馬場」が現れます。

  

【津和野百景図 第三十八図 鷲原馬場】

かまぼこ型の堤(つつみ)が絵と同じですね!
ちなみにここで行われる「流鏑馬(やぶさめ、やつさともいう)」の様子がこちら。

   

【津和野百景図 第三十六図 鷲原のやつさ】

毎年4月の第一週の日曜日、ここで流鏑馬神事が行われています。
うまくいけば、桜と一緒に観られることも。

また、当時の人は流鏑馬だけではなく、こんな過ごし方もしていました。

  

ここは、今でもお花見スポットとして愛されています。
【津和野百景図 第三十九図 鷲原の櫻】

赤い敷物をしいて、何やら食べて呑んで、
句でも詠み交わしているのでしょうか?
何やら楽しげな雰囲気です。
武術・馬術の稽古をするだけでなく、
桜の季節にはお花見を楽しんでいたんですね。

立派な朱色の鳥居の向こう側には、藁葺きの社殿が見えます。
桜の季節には、一段と美しい。
さらに、社殿の横から、敷地の奥に入っていくと、上の方に巨大な大木が・・・!
【津和野百景図 第三十五図 鷲原八幡宮其の他】
目の前にドーーーンとそびえ立つのは、樹齢1000年以上の大杉です。
現在も大人8人ほどでようやく囲える太さ、高さ40mほどあります。
【津和野百景図 第三十六図 鷲原愛宕神社の大杉】

  

実際に麓に立つと、その立派な佇まいを体感することができます。
また木の麓からから望む、周辺の集落や山々の景色も、素晴らしいものです。

  

【津和野百景図 第四十図 鷲原の紅葉】

桜の季節はまだ先ですので、鷲原の紅葉を見にいらしてはいかがでしょうか。
第四十図にもその風景が描かれています。
今年も11月中旬ごろには色づくでしょうか。

  

  

鷲原は津和野の中心から車で5分、自転車で10分、歩いて30分というところでしょうか。
川沿いをゆっくりと、散歩がてら歩けば、その道のりも大変気持ちが良いです。
皆様もぜひ歩いてみてください♪

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