投稿日:2016年04月20日
このたびの熊本県を中心とした九州地方の大地震にて犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災地のみなさまに対し衷心よりお見舞い申し上げます。
さて先日、5月5日こどもの日の「青野山ハイキング」の事前調査の登山に参加してまいりました。
津和野百景図に数多くモチーフとして描かれた青野山は、どの方角から眺めても変化が少ないたおやかな山容と、季節や時間ごとに見せる表情の変化の多様さ、風景として「動」と「静」を合わせ持つ、まさに城下町津和野のシンボルです。
津和野百景図を語る上で外せない妹山を登ったことがないのはいかがなものか? という思いに苛まれていましたが、念願かなってついに初登頂とあいなり、恐悦至極の思いです。
青野磧(あおのがわら)駐車場から登山道へ。およそ70分で登頂する予定のコースです。
ですが今回は、登山道の倒木の撤去作業などを行いながらでしたので、90分ほどかかりました。
青野山は女性的な山並みとは思えないほど、ストイックな登山道でした。木々が茂り、眺望は開けているとは言いがたいですが、木々の合間から見える津和野の町並みは手のひらサイズで可愛らしかく、何より日本海とぽっかり浮かぶ高島まで遠望できました。
「どこから見ても変わらない山の形はかつて、漁師さんが山立てに使っていました」とセンターでは解説をしています。津和野町内から海が見えるなんて想像していなかったので、ちょっと涙腺が緩くなるほど感動しました。逆方向からの眺めではありましたが、山立ての件はストンと胸に落ちました。
植生、地形、遺物など青野山に関する知識が増えると登りがいがいがある山だと思います。
遠くから愛でるだけでなく、山懐に入ってみるのもいいかもしれません。
信仰の山でもあるので興味が出ました。青野山王権現はいつごろ顕現されたのだろう…。
解説には天文期(1532年ごろ)とありましたが、青野信仰はもっと古いのだろうと想像します。
ともあれ、歩けばトレーニングになるし、自分を見つめなおすには何よりの山だと。
もちろん、みなで登っても共有できるものがたくさんある山のような感じがしました。
どの山も感謝しつつ、ぜぇぜぇと息を切らしながら登ろうと思います。
5月5日は、一緒に青の登山をしましょうね。
このたびは倒木などは片付けました。登山道というのはこういう活動を経て守られているのだなぁ、ということもよく分かりました。