投稿日:2025年08月22日
夏の津和野を彩る風物詩のひとつが、清流で育つ鮎(あゆ)。
毎年6月ごろに漁が解禁され、町のあちこちで「香魚」とも呼ばれる鮎の香ばしい香りが漂い始めます。
実はこの鮎、江戸時代の町の様子を描いた「津和野百景図」の中にも登場しています。
百景図に描かれているということは、当時からすでにこの地域の自然を象徴する豊かな生態系のひとつとして、大切にされていたことがうかがえます。
夏の時期には、道の駅「シルクウェイにちはら」や、町内のさまざまな地域イベントで、焼きたての鮎が楽しめます。
炭火でじっくり焼かれた鮎は、外はパリッと、中はふっくら。
川の香りと一緒に味わえる、まさに「夏のごちそう」です。
津和野の鮎は、ふるさと納税の返礼品としても人気。
さらに、レトルトパックの鮎もあり、ご自宅でも気軽に「津和野の味」を楽しむことができます。
夏の旅行の思い出に、あるいは贈り物にもぴったりです。
津和野といえば、城下町や歴史的建物が注目されがちですが、自然の恵みや食文化もまた、この町の魅力の一部です。
江戸の人々が見た風景を、現代の私たちが味わえる──そんな体験ができるのが、津和野という町の面白さでもあります。
日本遺産センターでは、まちなみや歴史だけでなく、こうした自然や食の背景についてもご紹介しています。
津和野の文化を“まるごと”感じに、ぜひセンターにもお立ち寄りください。