投稿日:2025年05月23日
6月が近づき、津和野の町にも雨の日が増えてきました。しっとりと濡れる石畳や山の緑も美しいこの季節、もうすぐ梅雨入りを迎えようとしています。
そんな梅雨の時期、津和野でぜひ見ていただきたいのが蛍(ほたる)です。
夜の静けさの中、ふわりと舞いながらやわらかな光を放つ蛍の姿は、まさに幻想的な絶景。自然のままに光る蛍を見られる場所は年々少なくなっていますが、津和野では今もその美しい光景が残されています。
特におすすめなのが、津和野町畑迫(はたがざこ)地域。ここは今でも多くの蛍が見られる数少ない景勝地で、地域の人々が大切に守ってきた場所です。「ほたるの宿」という名前の民泊もあるほど、この地では蛍が愛され、地域のシンボルとして親しまれています。
また、津和野の歴史を描いた日本遺産「津和野百景図」にも、蛍を楽しむ様子が登場します。第七十四図「寺田の蛍狩」では、かつて津和野のあちこちで蛍が舞っていたことがうかがえます。人々が夏の夜を楽しみにしていたことが、今の私たちにも伝わってきます。
蛍は昔から津和野の自然とともに生き、地域の人々の心に寄り添ってきました。
この初夏、ぜひ津和野へお越しいただき、夜の静けさに浮かび上がる蛍の光を体感してみてください。
きっと心に残るひとときになるはずです。
津和野町日本遺産センターでは、津和野百景図のご紹介だけでなく、津和野観光や文化・歴史のことを常駐のコンシェルジュスタッフがわかりやすくご紹介させていただきます。
ぜひ津和野へお越しの際には、日本遺産センターへ足をお運びください!スタッフ一同、お待ちしております!