投稿日:2016年08月17日
鷲原八幡宮の後ろの山に大きな杉の木がある。
楼門から五分ぐらいの近場にある。
下に行って間近に見るとこの大きさが並大抵のものでないことが分かる。
まさに御神木。樹齢千年以上という。
見上げるとただの木でなく、人格さえ感じさせる。
一説によると屋久杉だということだがどうだろうか?
手を当ててみると、何百年の風雪に耐えてきた命の重さが伝わってくるようである。
日本人は、こうした大きな古いものには神が宿っていると信じ大切に守って来た。
子供の時は、必ずみんなで手をつないでこの大きさを確かめた。
百景図をみると、150年前、刀を差した侍たちも手をつないで確かめている。
今も昔も変わらないんだなあと、地元の者にはたまらない、
微笑ましいシーンの絵である。
一度火事になったことがあったが、地元の人が総出で消し止めた。
初めの切り株のところの穴に、土が詰まっているのはその名残だと思うのだが。
何にしてもこの木は、次の世代にも残しておきたい大切な木である。
殿様も格斎さんもそう思ったに違いない。
津和野に来たら是非この大杉に触っていただきたい。命のパワーがもらえる。