投稿日:2016年07月21日
町方と武士の住み分けをした大きな門である。
門の向こうは町方の住む本町筋。
こちらは殿町。というより城内といってもいい。
殿の邸に直結している。だから物々しい。
左には番所がある。
この門よく見ると左の柱に対し、右側の柱は
少し下がっている。左右の石垣をみても少しずれているのがわかる。
ということは、通りに対して門は正面を向いてないのである。
何故か理由はわからないが不思議である。
この門は明治になって不要になり、永明寺の山門(三門)になったとある。
門戸を濡らさぬための小屋根はなくなり、瓦も桟瓦葺きになっている。
当時に比べたらやや寂しくなってしまった。
普通、寺の門は板張りで中は見えないが
ここは格子になっているので、
当時総門だったということがよくわかる。
ちなみにこの門はよそ者には厳しかったが、
城下の者にはそれ程でもなかったようである。