投稿日:2016年07月08日
祇園会は彌栄神社の祭である。
毎年6月7日から6月14日の間に行われていた。
その時には鷺舞あり車芸があり
通り物があり、流鏑馬仮装がありと大賑わいだったようである。
格斎さんも祇園会のために4枚もさいている。
城下の町方が行う、心を一つにしたエネルギッシュな一大イベントだったに違いない。
「格斎、よき賑わいじゃのう。あの楽しそうな顔をみい。」
殿様はそんな事を言いながら、目を細めて観ていたのではなかろうか。
と言いたかったのだか、殿様は高見の見物で出し物を見ただけで、
町方のにぎわいを見たわけではない。
そう思えばどの役者も何となく緊張感漂うよそよそしさがある。
この的持ちのお父さんなどはちっとも楽しそうでない。
芸はやはり見物人あってのものである。
殿様上覧の後は城下に繰り出し、てんやわんやの大賑わいになったことだろう。
ところでこの馬、遊園地の回転木馬のように見えてしまうのは私だけであろうか。
人がデカ過ぎる、いや当時の馬は今のサラブレッドと違い、ポニー級の大きさだったらしい。
短足で速くは無いが持久力はあった。一昔前の日本の陸上選手のようである。