投稿日:2016年07月02日
弥栄神社は1853年の大火で焼失してしまった。
次に建ったのが1859年である。
格斎さんの描く弥栄神社は新築して間もないころの
様子である。両部鳥居の赤が今より数段鮮やかである。
境内に松が多いが今は川べりの方しか残っていない。
枝を支えられながら欅も健在だ。
当時は柵で囲まれているが今はなく、後ろからも入れる。
そこには小さな石鳥居がある。
子供の頃はあの石鳥居のてっぺんに小石を投げて乗せたものである。
うまく乗ると願いが叶う。但し人のを落とすとダメになるとか。
今でもあの迷信は生きているのか、石がたくさん乗っている。
格斎さんの絵と現在を比較して
みると本殿の向きが今と90度
違う。現在は妻入りだが
格斎さんは平入りになっている。
そして鰹木も千木も描かれていない。
どうしてだろうか。気になる。
境内の欅もすごいが石鳥居の横の木もすごい。
鹿子の木といって木の表面が鹿の子模様になる木がそれだ。何とも珍しい老木の大樹で一見の価値がある。