投稿日:2016年06月30日
先日案内をしていると、
「廩。この字は何て読むの?へえークラ。なんで
こんな難しい字を書くんかいなー。」
ということで、クラという字を調べてみると
代表的なものが4通りあった。
「倉」「蔵」「庫」「廩」そしてそれぞれ役割が違う。
「倉」は一般的に作物をしまい込むクラ。
「蔵」はかくすという読みもあるように、大切なものをかくすクラ。
そういえば秘蔵とか宝蔵、経蔵とかに使う。
「庫」はもともと車や武器をしまうクラ。車庫、倉庫などに使われる。
「廩」は役所のクラ。年貢などを収めるクラ。「稟」には「俸給としてもらう穀物」という意味がある。
それに屋根のひさし(まだれ)をつけた字が廩であるから謎は解けた。
家臣たちの飯用米が貯蔵してあるこのクラは、まさに「廩」でなくてはならない。