百景図よもやまばなし

第13図 中嶋米廩(こめぐら)の廩(くら)とは

投稿日:2016年06月30日

先日案内をしていると、

「廩。この字は何て読むの?へえークラ。なんで

こんな難しい字を書くんかいなー。」

ということで、クラという字を調べてみると

代表的なものが4通りあった。

「倉」「蔵」「庫」「廩」そしてそれぞれ役割が違う。

「倉」は一般的に作物をしまい込むクラ。

「蔵」はかくすという読みもあるように、大切なものをかくすクラ。

そういえば秘蔵とか宝蔵、経蔵とかに使う。

「庫」はもともと車や武器をしまうクラ。車庫、倉庫などに使われる。

「廩」は役所のクラ。年貢などを収めるクラ。「稟」には「俸給としてもらう穀物」という意味がある。

それに屋根のひさし(まだれ)をつけた字が廩であるから謎は解けた。

家臣たちの飯用米が貯蔵してあるこのクラは、まさに「廩」でなくてはならない。

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