投稿日:2016年05月29日
出丸といえば真田丸を思い出しますが
実は津和野にもありました。
毛利の睨みとしてやってきた坂崎出羽守は
本丸だけでは守りが弱いと見えて、
鉄砲戦に備え、北方約250メートル先に
あったのこの出丸を強化しました。
これで北側の視界が開け、城が単なる籠城の舞台でなく、攻めて守る城へと変貌したのです。
この出丸築城には地元に悲話が伝わっています。
築城家として紀州からよばれた根来坊、阿林坊、南胡坊は、城の抜け道の秘密を知っている
ということで殺されたというのです。その墓は、祟りを畏れて、城を見せないようにして、
ひっそりと山の中に建てられています。
命を奪うほどの秘密。一体どんな秘密がここに秘められているのでしょうか。
ここに立つといつもそんなことを考えます。