投稿日:2016年07月09日
鷺舞神事といえば、鷺の舞いが醍醐味ですが、
その前後にも、神様を迎え、送り届ける
いくつもの儀式が行われています。
7月20日当日、
はじまりは夜も明けぬ深夜2時。
真っ暗な町の中、触れ太鼓を叩き、
「頭屋へごじゃれや、触れ太鼓を叩かしょう。」と
祭りの到来を告げます。
「頭屋(とうや)」と呼ばれる人は、
鷺舞行事の諸事一切を受け持つ世話方。
7月20日の午後。
頭屋は警固を伴い鷺舞屋敷(御旅所)へ
鷺舞連中の迎えに赴きます。
鷺頭が同行に承知するまで、
頭屋は何度もお願いに上がります。
現在は、3度目に迎えに行く途中、
2度目半でようやく鷺舞連中と落ち合うことができ、
ともに頭屋屋敷へと向かいます。
かつては7度半も足を運んだといわれています。
午後2時、頭屋屋敷の儀で挨拶をかわし、
弥栄神社に移動、神輿を引き連れて舞を披露します。
夕方5時頃まで、役者は変わることなく、
町内11箇所で踊り続けます。
7月27日。
神様は一週間の旅を終え、
弥栄神社へお帰りになります。
町内9箇所で舞を披露したのち、
頭屋は来年の頭屋へ引き継ぎの儀を行い、
そこで最後の舞いを披露します。
古くから人々はひとつひとつの行為に、
意味を込め、想いを込め、その行程を大切にしました。
物も、情報も、過程を省略して合理的に入手できる現代。
当時から変わらない行程で続く鷺舞は、
八百万の神々に感謝し、畏れる、
そんな忘れかけた日本人の精神を
思い出させてくれる気がします。
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【津和野 鷺舞神事】
日にち:毎年7月20日・27日
予定時刻と場所:
行き 7月20日
頭 屋 前(町民センター) 15:00頃 出発 > 弥栄神社15:15頃 > 嘉楽園15:40頃 >
小学校 前15:50頃 > 沙羅の木 前16:05頃 > 古橋酒造 前16:15頃 >
高津屋伊藤博石堂 前16:25頃 > 郵便局 前16:35頃 > 吉永米店 前16:40頃 >
お旅所 16:45頃 > 頭屋前(町民センター)17:10頃
帰り 7月27日
頭 屋 前(町民センター) 15:00頃 出発 > 沙羅の木 前15:05頃 > 古橋酒造 前15:15頃 >
高津屋伊藤博石堂 前15:25頃 > 郵便局 前15:35頃 > 吉永米店 前15:40頃 >
お旅所 15:45頃 > 弥栄神社 16:10 > 頭屋 前(町民センター)17:20頃
弥栄神社では翌年の頭屋への引き継ぎが行われます。
当日は状況により多少時間がずれることがあります。ご了承ください。
※雨天の場合は、役場向かい側にある町民センターの体育館で行われます。