投稿日:2022年09月09日
遠藤周作の小説「沈黙」を原作とした、マーティン・スコセッシ監督のハリウッド映画『沈黙 -サイレンス-』が
2016年に上映されて以来、鎖国時代の日本と隠れキリシタンの残酷な歴史が世界に知れ渡った。
隠れキリシタンの歴史がちゃんと資料として残っているのは、国内でもとても珍しいことで、なんと津和野ではきちんと残されているのだ。
明治元年、キリスト教が厳禁だった時に長崎から津和野藩に送られてきた153人の隠れキリシタンは、津和野藩の改宗のすすめに応じず、ついに拷問によって37人が殉教の道を選んだ。
悲しい歴史だ。
殉教者のために建立された乙女峠のマリア聖堂は、聖母マリア様が降臨されたと言われる世界の希少地である。
今では毎年5月3日には殿町通りのカトリック教会から2キロ離れた乙女峠を目指して、聖母マリア像を中心に信者の巡礼の行列が続く乙女峠祭が開催される。